日本国内で毎日誰もが使っているサービスと言っても過言ではないLINE。2011年6月23日に当時NHN Japan株式会社からメッセージングアプリ「LINE」をローンチし、その後の急成長は誰もがご存知の通りです。LINEアプリ以外にも、Fintech領域のLINE Pay・LINE証券や、toBサービスのLINE for Businessも展開するなど”スーパーアプリ”を展開する企業として多くのプロダクトマネージャーが活躍している企業です。
そんなLINEのプロダクトマネージャーに転職したいという方は多く、非常に人気が高い企業です。2022年11月現在で募集されている職種要件や平均年収を元に、求められる業務内容・採用難易度・選考フロー・想定年収を解説していきます。
目次
1.LINEのプロダクトマネージャーとは
LINEはコミュニケーションアプリのLINEアプリを中心に、そのユーザー数の多さを強みに様々な付帯サービスを開発・提供しています。LINEウォレット、LINEギフト、LINEクーポン、LINEほけん等…サービス展開の多様さは中国のWeChatなどのスーパーアプリに似ています。
このように業種もコミュニケーションアプリ、金融、EC、広告とあり、対象ユーザーもtoCからtoBとプロダクトマネージャーと言っても一つで括ることができず、様々な役割が求められることがわかります。逆に言うと1つの企業で様々なPMとしての職務を実行することができるので、企業内で様々なチャレンジができることが魅力的な企業です。
プロダクトマネジメントに携わるメンバーも多く、プロダクトマネジメント組織を作ってからの歴も長いため、社内に様々な知見があることも大きいでしょう。ジュニアやミドルのプロダクトマネージャーとしては成長機会の場として、シニア以上のプロダクトマネージャーとしてはLINEという環境を使って大きな成果を上げるための場として、非常に良い環境と言えるでしょう。
2.LINEで募集中のプロダクトマネージャー職
2-1.LINEで募集中のプロダクトマネージャー求人一覧
LINE社の採用HP(会社HP内に存在)ではプロダクトマネージャーの求人情報を検索することができます。職種を「プロダクト企画」で絞ると、2022年11月時点では全部で75件のプロダクトマネージャー職が掲載されております。事業領域としてはコミュニケーションアプリ、HRサービス、クーポン、LINE LIVE、ギフト、EC等があり、職域としてはグロース企画、PMM、UXリサーチャー、データアナリスト等に分かれていることが分かります。
ざっと見ての印象にはなりますが、LINEアプリ(コミュニケーションアプリ)は巨大プロダクトであるためプロダクトマネージャーの職務を分担し、UXリサーチやPMMやデータプロダクト等の職種に分けて、PMに求められる業務をより細分化・特化しているように見えます。一方でLINEクーポンやHRサービスなど一部事業開発要素のある領域は、1プロダクトマネージャーでの募集が多く、PMMなどを置いていることは少なく見えます。そのためPMに求められる役割は幅広く、ある程度広い責任を求められるのではと想像がつきます。
なおメルカリのようにシニアプロダクトマネージャーのようなポジションは、募集情報からはなかったため、採用時はあくまでもプロダクトマネージャーとして採用し、PMのマネジメントなどは選考途中もしくは入社後に人によって依頼されるのでしょう。
2-2.プロダクトマネージャーの募集要項
2-2-1.コミュニケーションアプリ プロダクトマネージャー
それでは募集要項の詳細を見ていきましょう。まずはコミュニケーションアプリのプロダクトマネージャーです。
■お任せするサービス
対象となる機能は、LINEアプリ内の全般に渡ります。一部の例は下記。
・より楽しい、より便利なコミュニケーションを可能にする新規機能や機能改善
・スタンプ・きせかえショップで売り上げを伸ばす機能改善
・アカウントの作成・引き継ぎ、トーク履歴バックアップの機能改善
・LINEの多様なサービス(MUSIC、 LIVE、公式アカウント、LINE@、広告、など)との連携機能■具体的な業務
プロダクトマネージャー / LINE(コミュニケーションアプリ) 求人情報
以下業務を、エンジニアやデザイナー、各種専門家、グローバルなステークホルダーから協力を得ながらリードし、プロダクト・プロジェクトの成果を生み出すための各種業務を推進していただきます。
・インタビューやリサーチ、アプリデータなど、様々なデータの収集とその分析を通じたニーズの発見
・ニーズを満たすためのソリューションの企画立案
・企画を実現するための要件定義やUI設計、詳細動作の設計などの仕様策定
・開発チームとの直接のコミュニケーションによる、スケジュール、スコープ、リスク、コミュニケーションマネジメントなどの開発プロジェクトマネジメント
印象としてはTheプロダクトマネージャーという求人です。 プロダクトの市場環境や競争戦略は一定策定された上で(恐らくこれらは事業企画や経営陣が作っていると思われる)、 具体的なプロダクトを作っていくための調査やプロダクト企画を実行していくことが求められています。
上記募集要項を見る限り、コミュニケーションアプリのプロダクトマネージャーという観点で必要な能力としては、「コラボレーション」いわゆる「調整力」と想定されます。 LINEの根幹であるアプリケーションであるため、ステークホルダーが多岐にわたることが想像されます。 エンジニアやデザイナーだけでなく、 法務や情シスなどの社内関係者、LINE LIVEやニュースなどの他PMと適宜連携する必要があるため、他者とコラボしながら企画を実行させる力が求められる職種と言えるでしょう。
この職種に向いている方は、例えば大企業で様々な部署とコミュニケーションを取ってきた経験がある事業企画やPMの方、また大規模開発のプロジェクトマネージャーやPMO経験者もその守備範囲力は重宝されるでしょう。
2-2-2.HRサービス(LINEスキマニ・LINEバイト) プロダクトマネージャー
次にHRサービス(LINEスキマニとLINEバイト)のプロダクトマネージャーの募集要項を見ていきましょう。
■プロダクトマネジメント
・開発メンバーと協業し、新しい機能のリリースや既存機能の改修を行う
・数日程度でリリースされる改善企画から、数ヶ月を要する大きなUXの変更■ プロダクトオペレーション
・社内ツール/サービス運用SaaS(KARTE 等)/データ分析基盤を利用して、高速で仮説検証を行う<主な業務内容>
プロダクトマネージャー /HRサービス(LINEスキマニ・LINEバイト) 募集要項
・サービス改善/グロース施策の企画立案
・企画を実現するための要件定義やUI設計などの仕様策定と開発ディレクション
・他の企画チーム/開発/UI/デザイン/品質管理/運営チーム等、多岐にわたる他部署との連携・折衝
・データ分析基盤を用いた効果測定やTableauを使ったビジュアライズ
こちらはLINEのHRサービスプロダクトマネージャーの募集要項です。 コミニケーションアプリと異なり、具体的に利用するツール名(KARTE、Tableau)が登場しています。 これらを見ると、to C向けプロダクトを中心としたグロースハック系のPMとしての動きが求められることが分かります。
主な業務内容の中に、 多岐にわたる他部署との連携・折衝 という記載がありますが、HRサービスに限定しているのでコミュニケーションアプリに比べるとその範囲は狭いでしょう。それよりも重要視されていることが、プロダクトの新機能リリースや既存機能の改修であり、 データドリブンでプロダクトを高速に改善し続けられるPMが求められているでしょう。
この職種に向いている方は、WebディレクターやC向けサービスのマーケターや商品企画を経験してきた人たちです。LINEスキマニやLINEバイトというサービスはまだ発展途上のプロダクトで、コミュニケーションアプリのLINEを10→100とすると、1→10のフェーズと言えるでしょう。PMFしたプロダクトを磨き込んで、他社と差別化しながらグロースさせることを期待されているのが分かります。
2-2-3.コミュニケーションアプリ PMM
最後にコミュニケーションアプリLINEのPMM(プロダクトマーケティングマネージャー)の募集要項について見ていきましょう。
立ち上げフェーズのマーケティングチームに参加いただき、下記業務にプロジェクトリードとして従事いただきます。
< 業務の一例 >
プロダクトマーケティングマネージャー・PMM / LINE(コミュニケーションアプリ) 募集要項
・定量・定性のリサーチやデータに基づくプロダクトの課題やユーザーインサイトの発見
・ユーザー・プロダクト双方のニーズを満たすコンセプト立案とコミュニケーション設計
・様々な立場の関係者を巻き込み、プロジェクトの精度を高めながら実現するためのプロジェクト設計と推進
・各施策の成果を実現するために、LINEが抱えるオウンドメディアの強化や新たなメディアの開拓
・マーケティング課題を解決するためのプロダクト要件の定義と、プロダクトチームへのフィードバック
注目すべきは立ち上げフェーズのマーケティングチームに参加いただくという点です。PMMという職種が定着してきたのが近年であるため、 多くの企業がPMM組織をこれから立ち上げるか立ち上げたばかりという状況です。
過去2つの募集要項ではUI/UX設計に関する業務や、企画立案についての言及が多くありました。一方でPMMの募集要項では、よりユーザーに近い領域での課題や業務を置いており、ユーザーインサイトの抽出やユーザーとのコミュニケーション設計などが業務例として登場しております。
これらの記載を見ると、強いユーザー接点を持ちながら仕事をしたことがあるCS(カスタマーサクセス)やインサイドセールス、マーケターなどのスキルを活かすことができると言えるでしょう。恐らく元々はPM組織で見ていた業務をPMM組織に切り出して実行に移している段階なので、仕事を作っていくフェーズであるとも言えます。スタートアップなどで職種に関係なく幅広く仕事をしてきた経験がある人も活躍できるのではないでしょうか。
2-3.LINEプロダクトマネージャー必須スキルと歓迎スキル
それではLINEのプロダクトマネージャーに求められる必須スキルを見ていきましょう。
■求める必須スキル
(コミュニケーションアプリ PM)
・3年以上のWebサービスやスマートフォンアプリのプロダクトマネジメントやサービス企画、要件定義の経験、またはそれに類する経験
・プロダクト開発や機能開発プロジェクトを、関連組織や専門家と協力しながらリードした経験(HRサービス PM)
・Webサービス/スマートフォンアプリのサービス企画、または開発ディレクション経験がある方
・要件定義やUI設計・詳細動作の設計など、仕様策定と開発ディレクションの経験
・チーム内外の関係者と連携してスムーズに業務を進めるためのコミュニケーションスキル(コミュニケーションアプリ PMM)
・マーケティング上の課題解決、複数のチャネルを横断したマーケティングプロジェクトの実施経験、またはそれに類する経験(3年以上)
・自ら課題を発見・定義し実現可能なプロジェクト・スコープへと落とし込み、周囲を巻き込みながら実行できる自走力
・論理的思考力と、クリエイティブ領域に対する関心・感度
・国籍や文化、考え方が異なる多彩なメンバーの主張を理解して、合意形成をするアレンジ力
意外と職種によって必須スキルが異なっていることがわかります。まずコミュニケーションアプリでいくと、 いずれもWebサービスに関する3年以上のサービス企画経験やマーケティング経験を 求められているため、ミドルプロダクトマネージャー以上のスキルが求められていることがわかります。
コミュニケーションアプリのPMに求められるスキルは少し抽象度が高いので、面接の中で面接官(実際のPM)に具体的な内容を聞きながらイメージを湧かせていけると良いでしょう。
HRサービスのPMでは詳細動作の設計まで求められているので、想像ではありますがUXデザイナーのような方がいないのかもしれません。 デザイナーとしてのスキルを求められているわけではありませんが、figmaやAdobe XDなどでラフスケッチを描きながらプロダクトが想像できる状態は作れる必要があるのでしょう。
PMMの必須スキルで面白いのが最後の文章にかかれている異文化理解と合意形成力です。 コミニケーションアプリは巨大なためステークホルダーがグローバルも含めて多岐に渡ることが特徴です。 多少意見が合わない時でも、着地点を見出して合意する力や、 周囲が納得した状態を作ることなども重要と言えるでしょう。LINEのPMMには人望が厚い人がいるんだろうなと想像もつきます。
3.LINEのプロダクトマネージャー平均年収
過去3年間に従業員やユーザーから提供された情報とindeed掲載情報に基づくと、LINEのプロダクトマネージャー職での平均年収は620万円とのことでした。メルカリのPdMの平均年収が750万円だったので、それに比べると100万円以上の開きがあります。ただこれらは公開情報から求められたものではなく、indeedが持っている情報を元にした推測値なのであくまでも参考値程度にしていただけると良いのではと思います。
またLINEは新卒でPMを募集しているため、ジュニアPMも多く在籍していることが分かります。シニアPMが多いメルカリや他社に比べると平均値という意味では若干低くなっている可能性があります。
4.LINEのプロダクトマネージャー選考フロー
LINEのプロダクトマネージャー募集要項を見ると、選考フローは以下となっております。この選考フローはプロダクトマネージャーポジションで共通化しているようなので、PMでもPMMでもUXリサーチャーでも同じフローとなっています。
選考プロセス(1〜1.5ヶ月を想定)
・書類選考
・課題選考
・面接2〜3回
・バックグラウンドチェック
・オファー面談
特徴的なのは、課題選考というプロセスが入っていることでしょう。メルカリやSmartHRでは面接での見極めやカルチャーマッチによって選考が行われていましたが、LINEには課題選考というプロセスが存在します。
4-1.LINE 書類選考のポイント
これまでにも解説してきましたが、基本的な履歴書・職務経歴書の書き方は以下です。書類は1つのものを用意しておけば良いので、エージェントを活用しながら添削をしてもらい、どの企業にも共通した書類を提出するようにしましょう。
- 成果と工夫は分けて書くこと
- 実績を定量で記載すること
- プロダクトマネージャーに求められる役割として成果を上げた経験を書くこと
4-2. LINE 課題選考と対策
LINE社が課題選考を取り入れる理由
LINE社のプロダクトマネージャー採用(中途採用)で最も特徴的なプロセスがこの「課題選考」になります。課題選考をプロセスに入れる企業の意図としては以下が挙げられます。
- 職務経歴書には書かれない思考力・思考プロセス・癖を確認したい
- 課題に本気に取り組むことで、候補者のアトラクトをしたい(気軽に選考する人を減らしたい)
- 面接ではカルチャーマッチを見たいので、スキルは課題を通じて見極めたい
クライス&カンパニー社(PM特化型の人材エージェント)の記事によると、課題選考は多くの職種で実施しているようなのでLINE社の特徴と言えるでしょう。
例えば、プロダクトマネージャーの募集であれば、お題に対してどのような課題設定をするのか、また課題解決のための施策がデータに基づいているか、など一連のプロセスと最終的なアウトプットを具体的に見せていただくことで、自分だけの思い込みではなくユーザー目線を持ってプロダクトに相対しているかをみています。
出典:面接官の本音 vol.143 LINE株式会社, クライス&カンパニーHP
抽象度の高いお題に対して、課題から設定する思考力が求められる
想定としては、「LINEのプラットフォームに滞在する時間を150%にする施策を考えてください」や「LINE Musicの有料課金ユーザーを増やす施策を考えてください」という抽象度が高いお題が設定されるでしょう。プロダクトマネージャーは視野の広さと、思考の深さが求められるポジションです。お題の中の課題すら分からない状態で、自ら課題を設定して答えを導き出す必要があります。
またいくつかの記事を見たところ、課題のアウトプットは発表するというわけではないので、ドキュメント(PowerPoint/GoogleスライドやWord)で作成して提出して完了となるでしょう。そのためドキュメントで自分の考えを伝える必要があるので、ドキュメント力の向上は意識しておく必要があるでしょう。
課題選考への対策としては常日頃から、「自分が使っているプロダクトのプロダクトマネージャーだったら、どういった施策や戦略を立てるか」を意識して考えることが良いでしょう。プロダクトマネージャーは知的総合格闘家です。普段から思考している人は現職がなんであれ、自分なりの軸に沿った回答を導き出せるでしょう。答えは企業側にもないものが多いので、自分なりに自信を持って回答できることが大事になります。
4-3. LINEプロダクトマネージャー 面接と対策
LINEの面接の傾向は、これまでのキャリア・経験に対する深堀りや志望動機、入社後にやりたい仕事(マッチング)など一般的な質問が多いです。プロダクトマネージャーとしての面接の場合、多少技術に対する理解やプロダクトに対する理解を問う質問はあるかもしれません。
志望動機を明確にするため行動指針「LINE STYLE」と「LINE CODE」を落とし込もう
LINEの面接を受ける上では、行動指針を理解しておくことが必須条件と言えるでしょう。LINEでは、企業ミッション「CLOSING THE DISTANCE(世界中の人と人、人と情報・サービスとの距離を縮めること)」を達成するために、「LINE STYLE(価値基準/心がけるべき姿勢)」と「LINE CODE(取るべき行動)」に沿うことが求められています。
■ミッションとバリュー
ミッション:CLOSING THE DISTANCE(世界中の人と人、人と情報・サービスとの距離を縮めること)
バリュー:Life on LINE(24時間365日生活のすべてを支えるライフインフラになること)
出典: https://linecorp.com
■LINE STYLE(価値基準/心がけるべき姿勢)
LINEという会社の価値基準は、「WOW」という言葉に詰まっています。
WOWは「ユーザーを感動させる初めての体験」であり、
「思わず友だちに教えたくなるような驚き」のことです。市場をリードし、世界のパラダイムを変えるNO.1サービスには必ずWOWがあります。
出典: https://linecorp.com
■LINE CODE(取るべき行動)
RESPECT:多様性を認め互いを尊重し信じあう
出典: https://linecorp.com
COLLABORATION:謙虚な姿勢で社会やパートナーと一体となって協力し合う
FAIRNESS:公平で健全、正直な行動をとり、透明性をもって誠実に向き合う
価値基準としてユーザーを感動させる体験「WOW」や取るべき行動として多様性を認め合い、パートナーと一体となるということから、チームでお客様を感動させるプロダクトづくりを意識するということが分かります。面接の過程でこれまでのキャリアを深堀りされる時に、これらを意識しながらお話できると良いでしょう。
例えばプロダクトマネージャーではない時代の商品企画の経験として「お客様が少しでも喜んでもらえるようなちょっとした企画をした」などや、多様性を認め合いチームとして成果を出した経験などを話す際も「自分の成果だけでなく、周りのメンバーが働きやすいようにした工夫」などを添えて話ができると高評価になるでしょう。
またLINE CODE(取るべき行動)の最後に記載がありますが、「公平で健全、正直な行動をとり、透明性をもって誠実に向き合う」ということは、面接の中全体で見られることになるでしょう。嘘をつかないということや、分からないことをそのまま知ったかぶりしないなど。飾った姿を見せるのではなく、あくまでもいつも通りの自分を貫き通すことを意識しましょう。
なぜLINEが良いのかを言語化しておく
前述のクライス&カンパニーの記事にもあるように、LINEの面接では「なぜLINEなのか」という志望動機はかなり重視していると思われます。
当社の採用では募集職種が多岐にわたり、専門性を求める傾向があるのですが、「なぜLINEなのか」という志望動機はどの職種でも重視しており、どの程度当社のサービスを理解しようとしてくださっているのかは面接で確認しています。
出典:面接官の本音 vol.143 LINE株式会社, クライス&カンパニーHP
Web業界で、コミュニケーションアプリとしては国内No.1のLINEなので、良い意味でも悪い意味でもなんでもできてしまう会社です。「LINEという一流企業のプロダクトマネージャーになりたい」という志望動機では選考を通過しないでしょう。今の会社と比べてどうなのか、他の会社(Yahoo、サイバーエージェント、リクルート、メルカリ等)と比べて何故LINEなのかを語れる準備をしておきましょう。
面接対策をするのであれば人材紹介エージェントを活用することをおすすめします。事前の模擬面接を実施してくれることもありますし、過去に面接で聞かれたことなども共有してくれることがあります。すべて1人で対策をしていても、情報がなくて困ることがあるはずなので、積極的に他者を頼ってみることをおすすめします。
5.LINEのプロダクトマネージャー就職難易度
これまで紹介してきた通り、幅広い業務範囲かつユーザーオリエンテッドでプロダクトを作ることができるプロダクトマネージャーを求めており、さらに人気企業であるがゆえに選考倍率も高く、就職難易度は非常に高いと言えるでしょう。
上場してZホールディングス配下に入ったLINE社としては今は第二創業気と言える変革期でおるでしょう。そういった環境で働ける機会はPMにとっても新鮮かつ、国内の他社でも同じ業務に携われる機会はそう多くはないでしょう。これまでの経験を生かして活躍できそうで、かつLINEのミッション・バリューに共感している方々にとってはチャレンジし甲斐のある企業です。また優秀なPM陣を始めとしたメンバーと働ける機会はなかなかないので、少しでも興味のある方はチャレンジしてみることをおすすめします。
6.まとめ
LINEではプロダクトマネージャー求人に関する情報が多く掲載されており、それらを一部解説する形で紹介してきました。
LINEではプロダクトマネージャーが多く存在し、PM組織の歴史もあるため、これまでにも多くの記事を公開しております。ぜひプロダクトマネージャーに関する記事はすべて読み込み、選考に望まれることをおすすめします。
6-1. LINEプロダクトマネージャーに関する記事の紹介
世の中にインパクトを与える仕事ができるLINEのプロダクトマネージャーたちが明かす、現場の本音と体験談
LINEで、国内9,000万人の生活に役立つプロダクト開発を。ITコンサル、広告代理店を経て選んだ道
ユーザーが多いがゆえのやりがいと苦労とは?LINEプロダクトマネージャーの下地と資質
プロダクトマネジメントは子育てに似ている LINEのベテランPMたちのリーダーシップ論
社内PMたちの学びの場「PMラボ」の活動共有会をご紹介します